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お茶の種類とグレード[その2]
お茶の種類とグレード[その2]
- ■2018/09/20 お茶の種類とグレード[その2]
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【お茶の種類】
植物としての茶葉は、ツバキ属の常緑樹である「カメリア・シネンシス」というたった1種類の木です。 お茶はこの1種類の木の葉を、どのように酸化発酵させるかによって変化し、紅茶や緑茶、烏龍茶として、それぞれの地域の人々に愛される飲み物になっていきました。
お茶は、茶葉の酸化発酵のさせ方によって、次の6タイプに分類されます。
[青茶(半酸化発酵茶)]
製造工程が長く、経験と熟練度を要する青茶
一般的に烏龍茶と言われています。摘み取った茶葉を日航萎凋後、さらに室内に移して萎凋を行い、じっくりと酸化発酵を促進し、その後、殺菁する前に竹で編んだドラム状の器具に茶葉を入れ攪拌します。攪拌することで茶葉が擦れ合って傷がつくことで酸化発酵が強まります。ある程度酸化発酵が進んだ段階で、炒青し揉んだ後、乾燥を行います。酸化発酵度の低い台湾の文山包種から、酸化発酵度の強い武夷水仙まで、様々な青茶が中国・台湾を中心に生産されています。
[紅茶(完全酸化発酵茶)]
山地やグレードの違いにより、味や外観の変化に富む紅茶
摘み取った茶葉を12~18時間ほど室内で萎凋し、酸化発酵を促しその後、茶葉を揉捻し茶葉から茶汁を出してさらに酸化発酵を助長します。揉み終えた茶葉を2~4時間堆積放置することで、さらに酸化発酵を促進させ、酸化発酵が高まった段階で乾燥して仕上げます。紅茶は一般的には完全発酵茶と言われていますが、生産地よって酸化発酵度に幅があり、その違いによって風味が異なっています。
[黒茶(完全酸化発酵茶)]
発酵食品らしい独特の風味が個性的な黒茶
中国雲南省のプ―アール茶が代表です。黒茶には散茶と緊圧茶(固形茶)の2種類があり、散茶タイプの黒茶は緑茶を製造した後、仕上がった茶葉に水分を含ませ、3か月前後攪拌しながら発酵させます。茶葉に含まれる水分と、微生物(麹菌)によって酸化発酵が助長され唯一100%の完全発酵茶となります。
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